2003年デンマーク・スロバキア公演 |
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デンマークでのソーロィ国際音楽祭と、スロバキアでの公演旅行。かつてない猛暑のヨーロッパは最初ひどく暑い毎日でしたが雨が降るたびに平年並みに。いつも心配なのはお琴のこと。飛行機では無事に出てくるのか、電車は扉が閉まる前にちゃんと乗れるのか。 ソーロィ音楽祭はパイプオルガンのフェスティバル、300年前のホテルに滞在し、800年前の教会で演奏。こちらも負けじと1200年前の音楽“今様”をアレンジしたものなど、パイプオルガンと一緒に演奏。教会は残響4秒、日本では得られない空気の乾燥と共に抜群の響きに感動しました。リハーサルをしていたら、たまたま教会を見学に来た方がお琴を指差し、「デンマークのソーロィ教会ではこれからお祈りの時にこの楽器を使うようになったのですか?」と。 スロバキアの滞在は本当にファンタスティック!喫茶店のコーヒーは100円パフェは250円、大好きなラーメンは一流の店でも350円!でも近々ユーロが導入されたら変わっちゃうんですって。 コスイチェの街は中世2番目の大都市。街中に沢山の教会があり、思いがけず修道院にも滞在しました。教会は平日も祈る人が一杯、日曜日は店が一斉に閉まり何度も行われる礼拝に街中の人が家族で訪れます。土曜日は結婚式DAY。何組ものカップルが教会で結婚式を挙げ、ドレスのままごく自然に街を歩きます。こんな国を訪れたのは初めてです。 伝統ある音楽の国スロバキア。音楽大学学生の弦楽の演奏を教会で聴き、あまりのレベルの高さにびっくり。私は美術と音楽を専門とする芸術学校でも演奏しましたが、子供たちの本当に真剣な眼差しにとても心を打たれました。また、美術館やコネスコにも登録されている古い街のコンサートホールでの弦楽器、ピアノ、フルートとの共演では、総立ちのお客様に囲まれ、お琴が日本だけでなく世界中の人たちから愛される音色を持っている楽器だと思いました。 時代と空間を超えた音楽に、そしてお世話になった方々に心から感謝致します! 馬場信子 9月24日記 |
<デンマーク> | |
コンサート会場のソーロィ教会 | |
パイプオルガンのフェスティバルに参加 | |
パイプオルガニスト・クヌーバル氏、フルート・マリー岡部氏と | |
近くの湖、夏なのに雹が降りました。 | |
海からコペンハーゲンの街 |
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オペラ座前で | |
小さいプロペラ機に大きなお琴 | |
<スロバキア> | |
最近ローマ法王も来られたコスイチェの街の中央にある St.Elisabeth church | |
滞在した修道院 | |
結婚式が沢山ある土曜日。 | |
200年前、一人の貧しい方が教会前で25年間かけて集めたお金で、町の人々への感謝を表す為に建てた建物 | |
コンサート会場のGalleryでリハーサル | |
Gallery 入り口 | |
芸術学校(小中学校) Kosice弦楽四重奏団と | |
芸術学校の外 | |
ユネスコにも“古い街”として登録されている“Bardejov”のコンサート会場 |
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ピアニストで作曲家のMr. Vladislav氏と | |
ユネスコにも登録されている中部ヨーロッパ最大で紀元前からあるスピスキー・ヘラーシュ城 | |
お城に咲いていたあざみ?の花 | |
郊外にあるコンサートホール | |
バイオリニスト Mr. Milan 氏と |