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帆船日本丸

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文化庁と横浜市主催による東アジア文化都市2014横浜 オープニング音楽イベント「帆船日本丸・春分フェス~東アジア開花宣言」と題したコンサートが横浜の日本丸メモリアルパークで開催され、久しぶりに日中韓の箏による「琴姫」が、作曲家の三宅一徳さんとのコラボで実現しました。三宅さんはずいぶん以前に箏座というバンドで御一緒しておりましたが、久々のなつかしい共演となりました。
この日の演奏は、城ノ内ミサさん作曲の「琴姫」から始まり、三宅一徳さんアレンジの「さくら幻想曲」「日中韓メドレー」「花は咲く」「ビリーブ」そして三宅さんの作品「届かない子守歌」と「爛漫」を演奏致しました。
屋外での演奏で、演奏が始まってすぐ暴風が吹いて、雨まで混じり、一時はどうなるかと思いましたが、だんだん日も差して、穏やかなお天気になってきて本当にホッと致しました。そのような中、お客様には最後までおつきあい頂き本当に有難うございました!!
国を超えて、仲よく平和に演奏できることは幸せなことです。このような機会を頂き有難く感謝申し上げます。
写真は中国古筝・姜小青さん、伽倻琴・朴順雅さん、作編曲・三宅一徳さん、キーボード・紺野紗衣さん、そしてカモメちゃんです♪

羽田空港国際線ロビー拡張

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羽田空港国際線が拡張されることになり、お披露目の記念式典が開催され、動く歩道の上の豪華な特設舞台の上、ピッカピカの空港で演奏させて頂いて参りました。500名弱の国内外要人の方々がご来場されていました。城ノ内ミサさんの美しい音楽が、世界遺産の壮大な16Kの映像と共に、新しい羽田空港国際線ロビーで3月30日から流れます。
城之内ミサさんが羽田空港国際線よりご依頼のあった、羽田のテーマ曲の書き下ろし「From Japan to the World sky〜繋がる空」と「Silent horizon〜旅愁」のお披露目でもありました。この日はあと一曲、東邦音楽大学付属東邦中学高等学校合唱団の皆様にて「Peace of mind」も演奏致しました。これらの曲はミサさんのNew Album “Silent Horizon”に収録されていて、私も演奏に参加させて頂いております♪
http://www.oursongs-creative.jp/johnouchi/silenthorizon/index.html
「ユネスコ世界遺産保護、世界の平和と空の安全」を願いつつご活躍されていらっしゃる城ノ内ミサさん、この日はミサさんへの表彰式もありました。おめでとうございます!!
素敵な舞台に立たせて頂き本当に感謝でいっぱいです。
奏者の皆様と記念撮影、それから演奏中の写真はミサさんのブログからです。こちらもご覧下さいね。
http://missajohnouchi.blogspot.jp/

さきだちて

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知人のお宅で、プライベートのホームコンサートにお招き頂きました。ヨガを含めた体操を独自に研究なさっている先生も見えて、第一部は呼吸法や筋肉のトレーニングを教えて頂きました。運動の後に演奏しましたが、非常に筋肉がほぐれて、呼吸も整い、演奏にはとても良かったようです。適度な運動がこんなに身体が軽やかになるとは!!
コンサートでは「しだれ桜」をお聴き頂き、最初グリッサンドで始まる部分を、「まるで天国に昇って行くような感じ」とご感想を頂き、有難い一日となりました。
鉢ノ木さんの仕出し会席もとても美味しかったです。
お庭に咲き始めた梅も本当に綺麗、蠟梅も見事、もうすぐ春です。

さきだちて ひらけるはなの あらなくば あけぬる春の こころなからむ <弁栄>
私の好きなお歌です。

羽田空港

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ユネスコ・パリ本部パートナーシップの枠組みで開催されている、音楽と心の旅・Series10 「シルクロードNight」と題する、ユネスコ平和芸術家・城之内ミサさんの“世界遺産トーチランコンサート”に時々出演させて頂いております。
毎回1時間15分の心の旅のサウンド、今日はその第9回目です。
羽田空港国際線旅客ターミナル5階 EDO HALL 美しい光の芸術に囲まれて、ミサさんの作曲&キーボードによる素晴らしい音楽を、今日は笛、二胡、パーカッション、コントラバス、琴、合唱、歌、というメンバーでお聴き頂きました。
これから海外に行かれる方たちが主なお客様ですが、皆様席を立たず最後まで静かにお聴き下さっていました。
私も演奏しながら、あまりにも美しい旋律に、涙が出そうになりました!!
素敵な舞台に参加させて頂いて、感謝で一杯です!!!
次回は3月9日(日)12:40~、4階江戸舞台でのライブです。
お時間のある方は是非お越し頂けましたらと思います。

しょうぶ園

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横須賀市しょうぶ園、今の季節は少し早めに咲いた藤の花や、こでまり、しゃくなげ、など、美しい花々で彩られています。6月の日曜日にはしょうぶ園コンサートがあって、打合せのため伺ったしょうぶ園で、本当に綺麗なお花たちに会いました。

自然の中で

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逗子にある米軍基地の中に、美しい森と池があります。その周囲に逗子葉山ライオンズクラブの皆様が桜の木を数年前に植樹されました。今日はその桜の木のふもとで、演奏を致しました。鶯が近くまで飛んできて、お琴と一緒に歌いました。

灌仏会御奉納演奏

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鎌倉の長谷寺さんにて、花まつりの御法要の前後に御奉納の演奏をさせて頂きました。桜の新緑の下、お釈迦様の御尊像のところにはお祝いの美しい花々が飾られて、たくさんの方々がお参りにお見えになっていらっしゃいました。本当に有難い一日となりました。

長谷寺さんにて発表会

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長谷寺さんにて、琴アカデミーの皆さんと内輪での発表会を行いました。昨夜までの暴風雨で、午後からに変更しての開催でしたが、すっかりお天気も良くなり、有難かったです。風が強く記念撮影は大変でしたが、お花の美しい長谷寺さんにて、幸せな時間となりました。

あぶくま抄

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音楽とは関係ないのですが、今日の福島民報新聞の“あぶくま抄”コラム記事に、共感できるものがありましたのでそのまま転載したいと思います。
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〈目覚めると、ベッドの中の自分が…毒虫に変わっていることに気がついた〉F・カフカの小説「変身」(山下肇・万里訳)の一節だ。もしアイナメに心があるなら、同様の不条理に戸惑っているはずだ▼福島第一原発の港湾内の一匹から、1キロ当たり51万ベクレルの放射性セシウムが検出された。これまで捕獲された魚類では最大値で、基準の五千百倍にも当たる。原発から高濃度の汚染水が海水に流出し続けており、「セシウムが濃縮された結果」とされる。東京電力は「魚の駆除や港湾口の閉鎖などを進めたい」としている▼港外へ泳ぎ出たり、風評被害を防いだりするため、対策が必要には違いない。とはいえ、駆除は「(害虫などを)薬品などを使って、追い出したり、殺したりすること」を意味する。アイナメは「愛魚女」とも表記するほどおいしく、釣り人にも人気が高い。古くから親しまれてきた。「害魚」扱いは、手のひらを返したようだ▼事故後、警戒区域では牛や豚、鶏など家畜が「殺処分」された。邪魔なものを排除する-。使われる言葉の背後に、思い上がりや他の生きものへの蔑視が見え隠れする。変わるべきは、むしろ人間ではないか。

福島県南相馬市にて

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 財団法人南相馬市文化振興事業団からのお招きで、南相馬にある2ヶ所の仮設住宅と、別の仮設住宅がたくさんある場所に近いショッピングモールで演奏して参りました。私が伺った南相馬市原町区には数え切れない程たくさんの仮設住宅がありました。尺八の善養寺惠介さんと、パーカッションのよしうらけんじさんにも共演して頂きました。
 親戚が大勢暮らすこの地で、何か演奏でお役に立てることがあるならば、といつも思いつつも、一方では、悲しくて、今までどうしても楽器を演奏する気持ちになれなかったのも事実です。
 どの会場でも、お客様は心から楽しみにして笑顔で私たちの演奏を迎えて下さいました。よく知られた「さくら幻想曲」や「アベマリア」、善養寺さんの素晴らしい古典本曲、よしうらさんの楽しいパーカッションソロなど、いろいろな曲を聴いて頂く中で、小さい頃から聴いた「相馬盆踊唄」や「ふるさと」も皆様にも歌って頂きました。

 相馬盆踊唄の歌詞です…
「ハアアーアイョー 今年ゃ豊年だよ
穂に穂が咲いてよヨー
ハアアー 道の小草にも
ヤレサナ 米がなるヨ

ハアアーアイョー 道の小草に
米がなるときはヨー
ハアアー 山の木萱に
ヤレサナ 米がなるヨ・・・」

 美味しいお米がたくさんとれる、本当に豊かで美しい土地でした。日の出と共に起き、日没と共に仕事を終える、農家の豊かな家で暮らす実直な方たちです。今は仮設に暮らす方たちが、涙とともに歌って下さるお姿に、胸が詰まってなりませんでした。
 震災から2年、家はあっても、戻ることが出来ません。電車もありません。若い方のお姿がみえません。南相馬に行くには、全村避難されている静まりかえった飯館村を通過する必要があります。まだ保障のお話も進んでいないそうです。現地に行ってみないとわからないことがたくさんたくさんありました。

 どんなに大変かわかりませんが、美しい笑顔で、逆に私たちをねぎらい心配して下さったご年配の方のお姿が大勢いらっしゃいました。あるがままを受け入れて、たんたんと過ごしていらっしゃる、そしてなおも私たちを思いやる貴いお姿に、私は言葉を失いました。

 これで良いのでしょうか。何とかならないのでしょうか。

 美味しいお米や野菜のとれる大地、きらきらしたお魚の泳ぐ海、楽しく囀る小鳥たち、飛び回る虫たち。大自然と共に生きることを教えてくれた私たちの御先祖様がいらっしゃいました。本当に心が痛くてなりません。

 笑顔で見送って下さった方たちに手を振りながら、人としての大切なことを教えて頂いた、旅となりました。

 お出会いに感謝を込めて、心から心から復興を祈ります。