3年前の3.11の日、皆様はどのような場所で震災と出会われましたでしょうか。私はその日、円覚寺の山の中腹にある庵で小さなお茶会があり、円覚寺元管長様の慈雲老師様や、そしてNHKプロデューサーでいらした川原浩和様、やまとかたりの大小田さくら子様たちと共に過ごさせて頂いておりました。お茶会の後、お琴や、やまとかたりの演奏をお聴き頂き、ホッとしておりましたら、しばらくして大きい揺れが来ました。そのような御縁があって、私のCD「花」の題字も、慈雲老師様がお書き下さった次第です。
そしてこの度、川原浩和様の御著書がかまくら春秋社から出版され、その出版記念パーティーがアニヴェルセル表参道で開催されました。本のタイトルは「千年のうたかた」。表紙の墨書は慈雲老師(足立大進老師)です。
星野知子さんの司会で、NHKプロモーションの社長旭充様のご挨拶があり、老師様の乾杯がございました。そして私も震災の日に演奏しておりました曲「しだれ桜」を演奏させて頂きました。
宗教思想家で前日本国際文化研究センター所長の山折哲雄様、画家で日本美術院代表理事の田淵俊夫様、春日大社の宮司様や、薬師寺の執事長様、南三陸の町長様、古美術研究家の白洲信哉様、作曲家で東京芸大教授の牟岐礼先生方からの御祝辞もあり、NHKテレビでよく拝見する方々が沢山お見えになっていて、川原様が今まで培って来られたお仕事がいかに大きいものであったかを改めて感じさせて頂きました。
私のお隣の席は山折哲雄先生、大変緊張致しましたが、気さくにお話下さいまして感謝いたします…。
「千年のうたかた」は、日本文化と精神性の大切さ等が説かれている貴重な御本です。p.163には震災の時の私たちとのエピソードもお書きになっています。
かまくら春秋社代表の伊藤玄二郎様は御挨拶で「若い方たちにも是非読んで頂きたい」とおっしゃっていました。素敵な桜の挿絵は、大河原典子様の絵です。
よろしければ是非お読みになってみられて下さいませ。
http://kamashun.shop-pro.jp/?pid=71348094
川原浩和様の益々の御清栄をお祈り申し上げます。